近年、ナノバブルの効果を謳う製品をよく見かけるようになりました。
一方で、「効果なし」「エセ科学」といった否定的な意見も耳にします。
せっかく購入するのなら、後悔しない買い物にしたいところです。
今回は、ナノバブルの本当の効果と口コミを徹底的に解説しますので、この機会に正しい知識を身につけましょう。
そもそもナノバブルとは?
「ナノバブル」とは極小サイズの気泡のことで、ファインバブルとも呼ばれます。
ひとくくりにナノバブルといっても、泡の大きさにより「マイクロバブル」(1μm以上100μm未満)と「ウルトラファインバブル」(1μm未満)に分けられています。
以前は極小の気泡はできた瞬間に消えてしまい利用が難しいとされていましたが、日本の国立研究開発法人産業技術総合研究所が世界で初めてナノバブルの安定化に成功しました。
つまり、ナノバブルは日本が世界をリードする最新技術なのです。
ナノバブルでどんな効果が得られるの?
ナノバブルで得られる効果は、大きくは以下の4点です。
- 日常生活の洗浄力アップ
- 洗剤いらずでSDGsに貢献できる
- ナノレベルの隙間に浸透して保湿力アップ
- 熱交換率の低下を防止
それぞれ詳しく解説していきましょう。
日常生活の洗浄力アップ
ナノバブルを活用する製品の多くは、洗浄力アップを謳い文句にしています。
一部口コミには「効果なし」と書き込まれているものも見受けられますが、洗浄力アップにはれっきとした根拠があるのです。
一般的な洗剤の多くには、界面活性剤が使用されています。界面活性剤は、ナノバブル水ですすぐと普通の水よりよく落ちることが実験からも実証されています。
参照:「マイクロバブル含有シャワーによる皮膚表面に吸着した界面活性剤の除去性」
汚れとともに洗剤の成分まで素早く洗い流すのがナノバブルの持つ力です。
洗剤いらずでSDGsに貢献できる
ナノバブルは、洗剤の洗浄力をアップさせるだけでなく単独でも高い洗浄力を発揮する物質です。
「洗剤いらず」と聞くと嘘のように感じてしまいますが、その洗浄力は通常の水と比較するとなんと100倍にものぼることがわかっています。
ナノバブルには異物を吸着する性質があるうえ、気泡がはじける際には異物を分解するエネルギーが発生するためです。
水と空気のみで洗浄できるだけでなく、汚れだけを除去して水をリサイクルすることも可能であることから、SDGsに貢献できる技術だといえるのです。
ナノレベルの隙間に浸透して保湿力アップ
皮膚や毛穴から浸透しやすいナノバブルは、ナノレベルの隙間にまで水分を届けることができます。
群馬大学の実証実験では、「ウルトラファインバブル水で洗髪すると髪の毛の水分量が50%以上増加する」という結果が報告されています。
参照:「ウルトラファインバブルの構造特性評価による生体効果の分子機構の解明」
さらにいうと、「保湿力に優れた肌」の条件は「角質層が潤っていること」で、角質層に水分を運ぶのは毛細血管です。
酸素を含むナノバブルが毛穴の中ではじけることで血流改善が促され、保湿力に優れた肌を育てます。
熱交換率の低下を防止
毎日の暮らしに欠かせない給湯器ですが、実は使用回数が増すにつれて熱交換率が低下し、電気代やガス代を少しずつ引き上げてしまいます。
熱交換率の低下を防止するためには、配水管内にこびりつくバイオフィルム(細菌など微生物の共同体)や汚れを除去する必要があります。
ナノバブルの高い洗浄力は、配水管を通るときにももちろん有効です。
バイオフィルムの小さな隙間に入り込んで剥離し洗い流すだけでなく、再付着まで防ぎます。
ナノバブルに効果が見られる理由は?
ここまでナノバブルの効果を紹介してきましたが、なぜ上記の効果が見られるのでしょうか。理由はおもに以下の3つです。
- 水1ml辺り、約6500万個のナノバブルを発生する
- 1μm未満の泡がもたらす洗浄力
- 毛穴にも浸透する保湿性
水1ml辺り、約6500万個のナノバブルを発生する
ナノバブル発生装置のひとつ「ナノフラックス」を例に見ると、水が内部のコマ羽に衝突しながら螺旋状に旋回することで、水圧だけで水1ml辺り約6500万個のナノバブルを発生させます。
ナノバブルの量が多くなるほど、効果を体感しやすいと考えられます。
1μm未満の泡がもたらす洗浄力
ナノバブルの表面はマイナス帯電です。ナノバブル同士は反発し合うため結合することはなく、泡密度が減ることがありません。
一方、汚れはプラスの帯電物質です。マイナス帯電のナノバブルが繊維や毛穴の隙間まで浸透することで、奥底に詰まった汚れまで吸着することができるのです。
ナノミストシャワーと通常のシャワーの洗浄力を比較した実験からも、通常の水では毛穴よごれの除去率が約70%であるのに対し、ナノバブル水で洗髪した場合には約90%と高い洗浄力を持っていることが実証されています。
参照:「洗髪におけるナノミストシャワーの有用性―洗髪車と比較して―」
毛穴にも浸透する保湿性
一般的に、人の髪の毛の太さは70~80㎛、毛穴の大きさは6~25㎛といわれています。
当然ながら、1μm未満の泡は毛穴に浸透しやすいばかりか、ひとつの毛穴に複数個の泡が入る余地まであるわけです。毛穴の中でひとつひとつの泡がはじけ、みずみずしさをキープします。
また、ナノバブルには高い洗浄力がある点も大きなポイントです。
洗剤が必要ないほどの洗浄力で汚れを除去するためこすり洗いが不要で、結果的に皮膚の角質層を傷める心配もありません。
場面別でナノバブルの効果を紹介
ナノバブルは、わたしたちの身の回りのさまざまなところで効果を発揮します。口コミとともに確認しておきましょう。
ナノバブルが効果的な場面は以下のとおりです。
- 洗濯
- 洗面
- お風呂
- 台所
- トイレ
- ペット
- 庭
- 排水管
- 給湯器
洗濯
洗剤の洗浄力アップにより少量の洗剤で済み、ウイルスよりも小さな泡が繊維の奥の異物まで吸着・分解することから除菌効果も期待できます。
高い浄化力は、洗濯機内を清潔に保つためにも有効です。洗うたびに衛生的な洗濯環境が実現されるのはうれしいポイントです。
おもにナノバブルを発生する洗濯機を使用する方法とアタッチメントタイプの発生機を取り付ける方法などがあります。
【口コミ】
『スパイラルナノバブル水で洗うと洗濯物の部屋干し臭がなくなりました。感動レベルです。(50代 主婦)』
https://www.gpm.co.jp/nanoflux/#cb_5
洗面
飲料用としても利用可能なナノバブル水は、うがいや歯磨きにも使えます。
口の中を清潔に保つだけでなく、ナノバブルの隙間にまで入りこむ浸透力と吸着力によって気になる口臭の原因となる汚れも取り除きます。
最近では、歯科用のナノバブル発生装置やナノバブル技術を用いた口腔ケア剤の開発などが進められており、歯周病や咽頭風邪の予防効果にも注目が集まっています。
参照:
「オーラル・フレイル(歯や口の機能の虚弱)防止のための歯科用ナノバブル発生装置開発」
【口コミ】
『今度はナノバブルでの口腔ケアです。口臭がきつく何とか清潔を保てるようにならないかなぁ、と。3日経過、気のせいか…マシになった…? 信じていると、何でも良くなってる気がします笑』
https://twitter.com/kanae1975/status/7411713011884033
お風呂
ナノバブルと聞くとまずシャワーを思い浮かべる人も多いかもしれません。
TVCMなどで広く知られるようになり、シャワーヘッドを交換するだけという手軽さから人気急上昇中のアイテムです。
ナノバブル給湯器、あるいはナノフラックスのように水道栓の元に設置するタイプの発生装置を導入すれば、蛇口やバスタブのお湯でもナノバブルを楽しむことが可能です。
より保湿や除菌、対臭効果を実感でき、ナノバブルの洗浄力で浴室まるごと清潔に保ちやすくなるでしょう。
【口コミ】
『アトピー性皮膚炎で痒みや肌のただれに悩んでいましたが、スパイラルナノバブル水のお風呂で痒みがなくなり肌の状態も大幅に改善しました。(10代 学生)』
https://www.gpm.co.jp/nanoflux/#cb_5
台所
ナノバブル水による食器洗いでは、しつこい油汚れも少量の洗剤で簡単に落とせることに驚く人も多いでしょう。
ナノバブルは洗剤の洗浄力をアップさせるだけでなく、まずは自身の特性によって汚れを吸着して分解し、洗浄しやすい環境を整えるためです。
もちろん、シンク内の汚れも同様です。油汚れはついつい強くこすり洗いしてしまいがちですが、ナノバブル水を使えばシンクや食器に傷をつけることも防げます。
【口コミ】
『家の水回りの掃除がとても楽になり、掃除の時間も減りました。正に主婦の味方です!(50代・女性・主婦)』
http://viz-nanoflux.com/voice/
トイレ
ナノバブルの洗浄力は、便器内の黒ずみやトイレタンク内の汚れ、配管に付着する尿石の除去にも効果があり、結果的に嫌なニオイの発生も抑えます。
代表事例には、西日本高速道路サービスエリアのトイレ清掃での導入が挙げられます。
従来の清掃に比べて
- 使用水量が1/100に削減
- 洗剤使用量削減による環境負荷の軽減
- 清掃作業時間の約30%短縮
といった効果が実証され、今では関西90%以上のサービスエリアで導入されるまでになっています。
【口コミ】
『トイレの清掃と臭い防止に悩んでいました。スパイラルナノバブル水だと簡単な清掃で洗浄と除菌ができ、コスト削減にもつながっています。排水溝の尿石がとれたことには驚きました。(50代 会社員(アミューズメント施設))』
https://www.gpm.co.jp/nanoflux/#cb_5
ペット
動物たちの皮膚は、人の皮膚より薄くてデリケートであることがほとんどです。
飲料も可能なほど安全なナノバブル水は、もちろんペットのシャワーでも使用できるものです。
ナノバブルの持つ高い洗浄力で毛穴の奥底に詰まった余分な皮脂や抜け毛まで洗浄し、ペット特有のにおいも解消できます。
人の入浴同様に最小限のシャンプー剤の使用で済み、こすり洗いが不要な点も魅力です。ナノバブルの保湿性と相まって更なる保湿力を発揮します。
【口コミ】
『歩けるようになって嬉しくて!だから手は繋ぎたくない!
https://twitter.com/TOYBOX30066592/status/1371570739430658048
うちの近所には、全てのプロ用具&器具を格安で室内レンタル出来るので、大型の保護犬を洗う!
ナノバブル発生装置のシャワーなため、生え変わりの毛も、どっさりと取れる!』
庭
ナノバブル技術は、植物の生育促進にも活用されています。
植物細胞より小さいナノバブルは、根からの浸透率も高く、たくさんの酸素をすみずみまで届けます。
さらに、気泡表面のマイナスの電荷はプラス電荷を帯びた栄養素を引きつけることから、庭の花や草木の水やりに使用すると生物活性効果が期待できるのです。
ナノバブルが持つ高い浸透力と保湿性は、植物にとってもうれしい特性です。
【口コミ】
『愛知万博で、海の魚と川の魚が同居し、しかも蘭の花を水中で咲かせているのを知り、これは桁外れに凄い水(泡)だとびっくりしたのですが、それがナノバブルでした。』
https://twitter.com/masa1947/status/171938034684657664
排水管
排水管内には、バイオフィルムやスケール(水中に含有される炭酸カルシウムや硫酸カルシウムなどの総称)などが日々蓄積していっています。
特にスケールは非常に硬くて水に溶けにくく、金属製工具を用いたとしても人力で削り落とすのは非常に困難です。
暮らしのなかでナノバブル水を使用することで、硬くしつこい汚れや臭いの元も吸着して洗浄するだけでなく、常にナノバブルが排水管内を流れることから再付着を防ぐと考えられています。
【口コミ】
『東京の、水再生センターの処理水排水口にナノバブル発生装置でも取り付けたら、多少なりとも東京湾が綺麗になってくんじゃないかなぁ。
幾つか事例はあるし、実験くらいはする価値はあると思うんだけど』『下水処理場ナノバブル取り付けしてるとこあったと思う』
https://twitter.com/tomokun26101992/status/1427438912314564612
給湯器
「熱交換率の低下を防止」で説明したとおり、給湯器は使用回数を重ねるほど内部の汚れが蓄積し、熱交換率が低下していきます。
電気代やガス代の思わぬ上昇により給湯器の汚れに気づくといったケースもあるようです。
ナノバブル水を利用すると、給湯器内部の洗浄も叶い、電気代やガス代を抑えることが可能です。
メーカーから発売されているナノバブル専用給湯器か水道栓元への発生装置(ナノフラックス)の導入を検討してみるとよいでしょう。
【口コミ】
『青梅のリフォーム終了。ノーリツのマイクロバブル機能かなり良さげ。』
https://twitter.com/kosakuman/status/6156653703467008
ナノバブルの効果まとめ
最後に、ナノバブルの効果についておさらいしておきましょう。
ナノバブルで得られる効果
- 洗浄力アップ
- SDGsに貢献
- 保湿力アップ
- 熱交換率の低下を防止
効果が見られるわけ
- 多量のナノバブルを発生するから
- 1μm未満の泡が高い洗浄力をもたらすから
- 毛穴にも浸透して保湿するから
ナノバブルが効果的な場面
- 建物内の水回り全般
- ペットのシャワー
- 庭の管理
- 排水管や給湯器内の洗浄
上記を参考に、ぜひナノバブル製品を試してその効果を実感してみてください。
コメント