近年、注目が集まっている「ナノバブル」ですが、「どうやって生み出されているのかまではよく知らない」という人も多いのではないでしょうか。
発生の仕組みを知れば、ナノバブルの安全性も受け入れやすくなります。しっかりと理解し、安心して生活に取り入れてみましょう。
ナノバブルとは？
ナノバブルとは、直径が1μm（0.000001mm）未満の微細気泡のことです。
顕微鏡でも確認するのが難しいほど極小のナノバブルを含む水には優れた洗浄力や除菌力などがありますが、水と気体だけを原料とした安全なものです。
ナノバブル発生装置とは？
ナノバブルほどの微細な泡は、多種多様な工夫をしなければ発生させることはできません。ナノバブルの持つ力を活用するためには、ナノバブル発生装置が必要です。
発生装置は、家庭用の小さなものから産業用の大型機器まで用途に合わせてさまざまなタイプがあります。
【種類別】ナノバブル発生装置の原理
家庭用として主に利用されているナノバブル発生装置には、以下の4つの種類があります。
- シャワーヘッド
- ホース
- 水道の元栓
- 据え置き型
種類によって発生方法も異なりますので、しっかりチェックしておきましょう。
シャワーヘッド
シャワーノズルを交換するだけという手軽さから、初めてナノバブルを導入する際にもよく選ばれている製品です。
ナノバブルシャワーに採用されている発生方式は3種類あり、最もよく採用されているのはキャビテーション方式です。
| 発生方式 | 発生方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| キャビテーション方式 | 水中に存在する酸素を析出させる | 0.07Mpa以上の水圧が必要（低圧の家庭では使用できない可能性あり）水中の溶存酸素量が少ない井戸水や夏場の水道水ではナノバブルが発生しない |
| エジェクター方式 | 外部から空気を取り込む | 0.04Mpaほどの水圧があれば使用可能 |
| 旋回流方式 | 水を旋回させて圧力をかける | 水を旋回させるため音と振動が生じる他の発生方式より高水圧が必要（必要水圧は製品による） |
ホース
ホースタイプのナノバブル発生装置のメリットは、既存のホースと交換するだけという手軽さや省スペース・低価格でナノバブルが楽しめる点です。
家庭用の製品でよく知られているのは「ナノバブール」で、洗濯機用とシャワーホース用が商品化されています。
ナノバブールでは、ホース内に入れた独自開発の部品でトルネード水流を起こし、水中に含まれる気泡を細かく切り刻むことでナノバブルを発生させています。
引用元：https://art-verre.com/washing/
水道の元栓
水道の元栓に設置するだけで家中どこででもナノバブル水が使えるタイプです。代表的な製品としては「ナノフラックス」が挙げられます。
個々の水回りに対応するナノバブル製品はありますが、複数箇所で導入しようとすると費用がかさんでしまいます。
水道の元栓に1つ設置しておけばすべての水がナノバブル水に変わるのは大きなポイントでしょう。
元栓に設置するプロダクトの内部は複数のコマがついており、通過する水道水がコマの羽に衝突しながら螺旋状に旋回することでナノバブルが発生する仕組みです。
引用元：https://nanoflux.jp/product/
据え置き型
浴槽用ナノバブル発生装置には、ビルトイン型（内蔵型）と据え置き型の2種類があります。
ビルトイン型には設置条件があり、すべての家庭で導入できるものではありません。
一方、浴槽脇に置くだけの据え置き型は、賃貸住宅や施工が叶わない浴室でも電源さえあれば使用可能です。
両タイプを取り扱う「ミラバス」では、液体に圧力をかけて気体を溶解し、圧力を開放する際に発生したバブルをせん断することでさらに細かいファインバブルを発生させる方式（加圧+せん断）を採用しています。
引用元：https://i-feel-science.com/solution/note01/
ナノバブル発生装置の原理のまとめ
ナノバブルを活用するためには、ナノバブル発生装置が必要です。
家庭で主に利用できるナノバブル発生装置は4種類あります。
①シャワーヘッド
- 既存のシャワーヘッドと交換
- 最も採用されている発生方法は、水中に存在する酸素を析出させる「キャビテーション方式」
②ホース
- 既存のホースと交換
- ホース内の部品でトルネード水流を起こし、水中に含まれる気泡を細かく切り刻むことでナノバブルを発生
③水道の元栓
- 水道の元栓にプロダクトを設置
- 水道水がプロダクト内のコマ羽に衝突しながら螺旋状に旋回することでナノバブルが発生
④据え置き型
- 浴槽脇に置いて使う
- 液体に圧力をかけて気体を溶解し、圧力を開放する際に発生したバブルをせん断することでさらに細かいファインバブルを発生
上記を考慮しながら最適な製品をチョイスしてみてください。
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